大変だった、でも楽しかった。
と思える様に仕事をしていたい

INTERVIEW

2012年入社

PROFILE

工学部 機械創造工学過程 卒業
技術本部 プロセス開発推進室

日頃の仕事内容を教えてください。

国内外から注目されている接着積層技術の開発

主な仕事は技術開発です。接着積層(Glue FASTEC)というモーターコア製造技術の研究開発を行っています。この技術は、電動化の進む自動車市場から注目を浴びている新技術です。現在は国内のメーカーだけでなく海外でも注目度が高く、海外の企業と合同で開発技術を用いた量産ラインの立ち上げなども行っています。採用先の企業からベストサプライヤとして表彰されるなど、かなり高評価を頂いています。

今、力を入れている業務は?

電気自動車やハイブリット自動車向けモーターコアの新工法の開発

電気自動車やハイブリット自動車向けモーターコアの新工法の開発に力を入れています。もともと機械工学系の人間なのですが、開発にあたり必要となる化学などの分野についても必死で勉強しているところです。実際に開発品が市場に投入されたケースもあります。最近では開発技術の拡販のために国内の自動車メーカーのエンジニアと打合せをしたり、海外のお客様と量産に向けた技術的な打合せをしたり、海外工場で生産現場のフォローを行ったりもしています。

職場や部署の雰囲気は?

若いメンバーが多く、笑いの絶えない職場

現在の部署は開発の最前線なので、基本的に業務はとても忙しいです。一言で表せば、“常在戦場”とも言える部署ですね。社内で独自に進める開発案件以外にも、お客様と一緒に開発を進めることも多く、要望を叶えるためにまさに東奔西走しています。また、新規の案件も多く、そういった意味で厳しい仕事も少なくありません。しかし、新技術という事もあって年齢も若手が中心になって実際の業務をしているので、自身のアイディアや設計がとても反映されやすいです。事務所の中も、アイディアを出し合いながらワイワイガヤガヤとしつつ、笑い声が絶えないのも部署の特徴でしょうか。

入社してから今までで一番大変だったことは?

大変だった、でも楽しかった。
と思える様に仕事をしています

1年目から国内の自動車関係の重要な業務を任されていたので、お客様とはかなり難しい交渉をしましたが、おかげでエンジニアとしてはとても成長させてもらえたと感じています。最近では、9ヶ月の間に6ヶ月間もメキシコにいたことでしょうか。日本とメキシコを往復する生活を約半年続けました。メキシコはスペイン語圏ということもあり、現場では英語が通じません。身振り手振りや絵を書いて伝えることも多く、苦労しました。それでも言葉の通じない現地のメンバーと一緒にお酒を飲みに行ったりしているうちに親しくなり、徐々にお互い相手の事を理解できるようになっていきました。英語を話せなかった人間が、現地人を相手に仕様打合せをしたり、交渉したりしていることを考えると、大変ではありますが面白い事だと思います。現地の仕事仲間の実家に招待されたときは、子ども達とカードゲームをしながら数字を教えてもらいました。彼らのおかげで最近はレストランでスペイン語でもオーダーくらいは出来る程度に単語や数字を話せます。大変なことは色々ありましたが、楽しいと思えるように仕事をしています。

今後の展望や目標を教えてください。

自分達の開発している技術が世界を良くする

我々の作るモーターコアは目立たない縁の下の力持ちの部品ですが、それを使って作られるモーターは皆さんの日常生活においても使われています。身近なもので言えば、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、エアコンなどが挙げられます。電気エネルギーを運動エネルギーに変換する時には必ずと言って良いほど使われています。そのモーターの効率が1%でも良くなれば世界で見ると莫大なエネルギーの節約になります。電気自動車だって、もう少し遠くまで走れるようになるでしょう。そういった意味では、この技術が世界中の様々な場所で使われるようになれば、より省エネルギーな世界がやってくるかもしれませんね。そのためには、やはりコストも安くしなければいけませんし、技術としての完成度も高める必要があります。後輩達と一緒に、より良い製品になるようにシステムの改良と新工法の開発を進めていきたいと思います。